Salon de beauté tou･tou

みなさんは　ブリーダーというと　どういった印象がありますか？
ショップよりブリーダーから直接　わんちゃんを譲渡したほうが安心とか
悪徳ブリーダーがいるとか　いろいろ言われていますね。

ブリーダーになりたいなぁと　お考えの方へ　読んでほしい記事です。
でも　あくまでも個人の意見ですべてではない事を理解されてください。

少し前までは　誰でも比較的に簡単にブリーダーは始められました。
今でも　簡単になれると思っている方が多いのにびっくりさせられます。

動物愛護法の改正により　簡単にブリーダーにはなれません。
まぁ　わかりませんが業者に頼んで　お金を積めばなれるかもしれません。
どんな業界にも裏が･･･かもしれません。考えると怖いです。

一般のご家庭で雄雌を飼っているから　ブリーダーでもしようかな？
それでは動物取扱業の許可を得られることはないでしょう。

しかし、ブリーダーになりたいと思う気持ちがあればなれますよ。　
若くても、ある程度の年を重ねた方も年齢に関係なくブリーダーになる事はできます。

実務経験がある事を証明できる事。動物の看護学等を学べる専門学校を卒業している事。
それらの事が必要になります。（最低限な必要項目です。）

実務経験とは
ペットショップに勤務。ブリーダーのもとで修行、勤務。が考えられます。
ただし、動物取扱業販売の許可を得ているショップやブリーダーの元でが前提です。
トリミングサロンの場合、動物取扱業の許可が別になるので、
サロンのみのショップで勤務していたからといってブリーダーになれるとはかぎりません。

専門学校卒業とは
各都道府県の条例によって若干の違いはありますが、
動物の繁殖学、看護学などが科目にあり、卒業証書、成績証明書が必要です。
また、年間の授業時間も規定があり、通信教育では現在の所、認められていません。
これから　専門学校へ入学をと考えている方は
希望する各学校へ確認されることも大切ですね。
なりたい業種は　どの資格が必要か知ってからの入学をおすすめします。　

ブリーダーになるハードルは以前と比べ高くなりました。
サロンの取扱業の許可は　販売の許可をすでに取得した私たちにとって
こんなに簡単なの？と思うほど　ブリーダーは特に厳しい審査になります。

許可制になった事で　悪質な業者は取り締まれるかと思いたいのですが
どんな職業にも　やはり悪質な業者はいるものです。
「犬好きな人には絶対出来ない仕事。　鶏小屋みたいな所に閉じ込め　
　ヒートのたびに産ませて　産めなくなったら捨てる」とある掲示板で見ました。
ブリーダーになりたくて　ブリーダーのもとで働き幻滅したそうです。
この書き込みを見たとき　悲しくなりました。
でも　反目教師として　自分自身の理想のブリーダーになることを
強く願いながら　ブリーディングされる人になって欲しいと思いました。　

本来ブリーダーという職業は　その犬種の血統を愛し守っていく事だと考えています。
私たちも　ドワーフタイプのプードルを愛し　守りたいと願っています。
以前にも書きましたが　ドワーフタイプが少なくなり血を残すことが困難な状況です。
こだわってきたので　そろそろ限界かと思うと　悲しいです。





ドッグショーで活躍され　その犬種の血統を守り育てているブリーダーさん。
個人繁殖家で　愛される家族を目標に繁殖されているブリーダーさん。
それぞれ方向性は違いますが　良いブリーダーとは無理をさせず
その犬種の良さを最大限に引き出すための努力を惜しまない方だと考えています。

その犬種の良さを引き出すこととは　例えば
日本で流通しているほとんどのティーカップサイズは　残念ながら虚弱な子が多いようです。
以前から繁殖を固定したアメリカ･ティーカップの血統を持つ　ティーカップに関しては
小さい因子を代々かけ合わせ　サイズとして固定されています。
しかし　かなりの高額です。高額だからいけないという訳ではありません。
アメリカからの輸入　出産頭数の少なさ　良質なフードから考えれば妥当な金額です。
　
ただ　はやっているから　高く売れるからと考え　無理な繁殖をすると
先天性の疾患を引き起こす可能性が高くなります。
昔、大きい子は　たくさん子供を産むからという価値観で
その犬種の理想の体高から　かなりかけ離れたわんちゃんがたくさんいました。
大きい子自体が　悪いわけではなく。雄雌大きなわんちゃん同士で代々かけ合わせると
大きくし過ぎることで　股関節形成不全などの大きな障害につながる危険があります。

10数年前にアメリカで問題になりましたが　大きければ一番!　という観点から
大型犬をより大型にし　２歳頃には骨格の問題で歩けなくなった
そんなシェパードがたくさん産まれました。

また、個人の家庭で別々の犬種を飼い　子供が産まれたと言う事と
ブリーダーが　MIX犬を繁殖するのではだいぶ　話が違います。
私は　MIXは駄犬だと思ってはいないのですが　MIXを繁殖するブリーダーはNG
パグチー？パグとチワワって大きさ以外にも　骨格もお顔立ちも全然違います。
先天性疾患が　出たとき　どう保障するんでしょう？怖くて繁殖できません。
プードルも　色の違う子の繁殖の危険とかあるんです。
そういった　ブリーディングの危険を理解することが大切だと思います。

話は、暗く、辛口になっちゃいましたが･･･
わんちゃんの繁殖について　一生勉強だと　愛情を持ってブリーディングされる方が
増えて　家族として迎え入れてくれた方へが悲しい思いをしないことへ繋がって欲しいです。

簡単になれるのではなく　ひとつの命をあずかるという責任のもと
自分自身が目指すブリーダーを考え　よいブリーダーになってほしいと願っています。

ブリーダーの他にも　さまざまな業種があります。そんな一覧表を今日か明日にでも
UPしたいと思います。そちらも併せご一読いただけたらと思います。